10月4日(日)、講師にベテランホスピスナースのラプレツィオーサ伸子さんをお招きして「アドバンス・ケア・プランニングを学ぼう!」オンラインセミナーを開催いたしました。アドバンス・ケア・プランニングとは、命の危険がせまった状態で自分の意思決定が不可能な場合に備え、延命治療などを含む医療処置の選択などについて本人の価値観や希望について家族と事前に話し合う過程。それを事前指示書(Advance Directive)に、その選択を具体化することです。日本でも厚生労働省を中心に「人生会議」という愛称を用い、普及と啓発を進めています。
セミナーには45名のお申込みを頂き、第一部ではアドバンス・ケア・プランニングと重要性について学びました。第二部では「人生会議を始めよう!」と題し、”もしバナゲーム”や”Five Wishes”を紹介の上、実際に参加者の皆様に終末期にして欲しいことを考えてもらいました。第二部の実践編はとても有益だったとの感想を頂きました。このセミナーを過去2年間開催した時は、ご高齢の親御さんをお持ちの方が主な対象となっていました。しかしコロナ禍においても学ぶことは、人生いつ何が起こるか分からないということです。これは老いも若きも全世代の人に当てはまることです。なかなか話しづらいことですが、アドバンス・ケア・プランニングをすることで、残される家族の負担を最小限に減らす事ができます。18歳以上であれば誰でも事前指示書を作成することができますのでぜひアドバンス・ケア・プランニングをご家族で取り組んでください。
フィラデルフィア日本人会セミナーコミッティー
司会 鈴木 貴子 Ph.D.フィラデルフィア日本人会会長クリニカルサイコロジスト
スピーカー ラプレツィオーサ 伸子 RN, MSN, CHPN, CHPPN Registered
NurseJefferson Health Home Care and Hospice
セミナーの動画はこちらからご覧になれます。https://bit.ly/31KXYus