会員の皆様、
11月16日 (土) にオンラインセミナー「安全対策セミナー ~近年の犯罪情勢とその対策~」が開催されました。今回は、在ニューヨーク日本国総領事館にてご勤務の河村聡子先生と茅島航先生ををお招きし、サイバー空間と実社会の双方において邦人の方々が巻き込まれる可能性がある犯罪の傾向と対策についての最新情報をご共有いただきました。計14名のご参加をいただきました。
まず、河村先生からサイバー空間における脅威と対策について解説をいただきました。その中で、サイバー犯罪は世界規模で増加傾向にあり、また手口が年々巧妙、悪質化しており、金銭的な損害の甚大さや個人情報の漏洩から社会的信用の失墜にもつながることが指摘され、従って対抗措置を怠らないことが何より大切と注意を呼びかけられました。具体例として、NYにて日本人に対して犯人が金融機関や警察になりすまして組織的な詐欺行為を行う事件が報告されていることが挙げられ、またその対策が提示されました。更に、米国におけるヘイトクライムは2023年に約11,852件報告されていること、その過半数(52%)は人種・民族を動機としていること、但しパンデミック以来ヘイトクライムの件数は減少傾向にあり、アジア人をターゲットにした事件に限っても745件(2021年)→499件(2022年)→407件(2023年)と、またフィラデルフィアにおける件数も22(2021年)→14件(2022年)→4件(2023年)と、いずれも減少傾向にあることが報告されました。
続いて、茅島先生からは米国におけるテロ情勢と安全対策についての説明がありました。先ず、テロ活動の主な背景・動機としてイスラム教思想や被差別意識が挙げられること、アメリカの刑務所にてその感化を受けた受刑者が過激化するケースが増えていることが示されました。近隣における銃器使用事件(Active Shooting)としてはペンシルバニア州で30件(2024年9月時点)、フィラデルフィアにおいては15件(同左)と、決して他人事ではない点が指摘されました。更に、リスク軽減のための対策・措置についても大切なアクションプランをご提示いただきました。例えば、もしテロに遭遇したら、①逃げる(Avoid)、②バリケードを作る(Barricade)、③対決する(Confront)の「ABC」の実行が重要。また平素からできることとして、家庭においては①緊急時の連絡先を整理しておく、②緊急時の集合場所を決めておく、③助け合える友人を近所に作る、④最低限の備蓄品を準備しておく、⑤地元行政の情報を入手することなどが重要。総じてたくさんの内容が盛り込まれた講義ゆえに最後は閉会予定時刻が押し迫りQ&Aを割愛せざるを得なかったため、受け付けた個々の質問については後日講師の先生方にご回答いただき、とても有用・有意義なセミナーを閉会することができました。
会員の皆様におかれましては、今回のセミナーの動画は会員の方々は一年間無料でご覧いただけますので、再度ご覧になりたい方、および今回ご参加がかなわなかった方々も是非ご活用ください。
最後に、近年の犯罪情勢と安全対策について分かりやすく説明していただき、また大変多くの貴重な情報をご提供いただきました河村聡子先生、茅島航先生に感謝いたしますとともに、このセミナーのスポンサーをお引き受けくださったGreen & Spiegel LLCに厚く御礼申し上げます。
フィラデルフィア日本人会
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